当科にて腸管ストーマ造設術を施行した極・超低出生体重児の検討

  • 坂本 浩一
    鹿児島市立病院総合周産期母子医療センター新生児科:高知大学外科学外科1
  • 野口 啓幸
    鹿児島市立病院小児外科
  • 徳久 琢也
    鹿児島市立病院総合周産期母子医療センター新生児科
  • 石原 千詠
    鹿児島市立病院総合周産期母子医療センター新生児科
  • 前出 喜信
    鹿児島市立病院総合周産期母子医療センター新生児科
  • 山下 達也
    鹿児島市立病院小児外科
  • 向井 基
    鹿児島大学小児外科学
  • 松藤 凡
    鹿児島大学小児外科学
  • 茨 聡
    鹿児島市立病院総合周産期母子医療センター新生児科

書誌事項

タイトル別名
  • Intestinal Stoma in Extremely Low Birth Weight and Very Low Birth Weight Infants
  • トウ カ ニテ チョウカン ストーマゾウセツジュツ オ シコウ シタ ゴク ・ チョウテイシュッショウ タイジュウジ ノ ケントウ

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抄録

【目的】近年の超低出生体重児(ELBWI)及び極低出生体重児(VLBWI)の出生数の増加・救命率の改善により,新生児消化管穿孔をはじめ,ELBWI/VLBWIに対し腸管ストーマ(ストーマ)を造設する機会が増加している.最近の当科におけるELBWI/VLBWIに対するストーマ造設症例を検討し,各疾患について検証したので報告する.【対象と方法】鹿児島市立病院総合周産期母子医療センターにおいて2007年3月から2012年2月までの5年間に施行された新生児に対するストーマ造設術32例中,ELBWI/VLBWI症例の18例を対象とし,診療録をもとに後方視的に検討を行った.【結果】腸管ストーマ造設の原因疾患は胎便関連性腸閉塞症(MRI)10例,限局性腸管穿孔(FIP)4例,壊死性腸炎(NEC)3例,Hirschsprung病疑いのイレウス1例であり,MRIは全例非穿孔症例であった.再ストーマ造設術は2例に施行された.NECの1例以外は全例生存した.【結論】当科でのストーマ造設症例の生存率(94.4%)からも,各疾患に対して適切なタイミングで腸管ストーマを造設することでELBWI/VLBWIの予後の改善につながると考えられた.

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参考文献 (20)*注記

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