沖縄県の酸性土壌における炭酸カルシウムおよびリン酸の施用が数種暖地型イネ科牧草の生育に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Calcium Carbonate and Phosphoric Acid Application on Growth of Several Tropical Grasses in Acid Soil in Okinawa Prefecture
  • 沖縄県の酸性土壌における炭酸カルシウムおよびリンの施用が数種暖地型イネ科牧草の生育に及ぼす影響
  • オキナワケン ノ サンセイ ドジョウ ニ オケル タンサン カルシウム オヨビ リン ノ シヨウ ガ スウシュ ダンチガタ イネカ ボクソウ ノ セイイク ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

酸性赤黄色土壌の国頭マージ土壌における土壌pHの矯正と可給態リン酸含量との関係から炭酸カルシウムおよびリン酸の至適施用量を明らかにするために,スーダングラス(品種 リッチスーダン),シグナルグラス(品種 Basilisk)およびパンゴラグラス(品種 トランスパーラ)を用いたポット栽培試験を行った。炭酸カルシウムの施用に伴い,土壌中の交換性アルミニウム含量は著しく低下した。炭酸カルシウムによるpH矯正は,スーダングラスの生育に対しては極めて効果的であるが,シグナルグラスとパンゴラグラスに対しては,有意な効果を及ぼさないことが明らかとなった。また,基肥としてのリン酸の至適施用量は,スーダングラスではpH矯正を行い,可給態リン酸含量を増加させることで生育を促進させるが,パンゴラグラスとシグナルグラスではpH矯正を行わずとも,それぞれ2.1および2.3mg P_2O_5/100g乾土以上であれば良好な生育がもたらされる。

収録刊行物

参考文献 (49)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ