書誌事項
- タイトル別名
-
- <b>Two Cases of Intractable Septic Arthritis and Osteomyelitis </b><b>Effectively Treated with Tonifying Formulae</b>
- 臨床報告 難治性骨・関節感染症に対して補剤が有効であった2症例
- リンショウ ホウコク ナンチセイコツ ・ カンセツ カンセンショウ ニ タイシテ ホザイ ガ ユウコウ デ アッタ 2 ショウレイ
- Two Cases of Intractable Septic Arthritis and Osteomyelitis Effectively Treated with Tonifying Formulae
この論文をさがす
抄録
感染症の中でも特に難治とされている骨・関節感染症に漢方治療が有効であった2症例を経験したので報告する。[症例1]34歳,女性。MRSA 肺炎からDIC となり治療を受けていた。この間,左股関節の異常に気付かず,化膿性股関節炎を発症。5回の手術が施行されたが,創は閉鎖せず浸出液排出が続いた。補中益気湯の内服で発熱を認めなくなり,創部に良好な肉芽が形成された。千金内托散料に転方後は浸出液量が減少し,十全大補湯への転方と創外固定術が施行されると,上皮化も進行し,創は閉鎖した。[症例2]79歳,女性。大腿骨頚部外側骨折に対し骨接合術が施行された1年6ヵ月後,手術痕が自壊し,多量の浸出液が排出され,遅発性術後感染症と診断された。十全大補湯の内服で栄養状態が改善するとともに,MRI で浸出液減少と瘻孔閉鎖が確認された。難治性の骨関節感染症には補剤が有効であり,黄耆と人参を増量することでさらに高い治療効果が得られたと考えた。
収録刊行物
-
- 日本東洋医学雑誌
-
日本東洋医学雑誌 64 (1), 32-40, 2013
一般社団法人 日本東洋医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204911638272
-
- NII論文ID
- 130003369913
-
- NII書誌ID
- AN00015774
-
- ISSN
- 1882756X
- 02874857
-
- NDL書誌ID
- 024283526
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可