3種類のハーブエキスの肝シトクロムP450に対する影響と医薬品との相互作用の可能性

  • 横谷 馨倫
    独立行政法人 国立健康・栄養研究所 情報センター お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科
  • 千葉 剛
    独立行政法人 国立健康・栄養研究所 情報センター
  • 佐藤 陽子
    独立行政法人 国立健康・栄養研究所 情報センター
  • 中西 朋子
    独立行政法人 国立健康・栄養研究所 情報センター
  • 村田 容常
    お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科
  • 梅垣 敬三
    独立行政法人 国立健康・栄養研究所 情報センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Three Herbal Extracts on Cytochrome P450 and Possibility of Interaction with Drugs
  • 3シュルイ ノ ハーブエキス ノ カン シトクロム P450 ニ タイスル エイキョウ ト イヤクヒン ト ノ ソウゴ サヨウ ノ カノウセイ

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抄録

3種類のハーブエキス(セイヨウカノコソウ,サラシア,ブラックコホシュ)の肝シトクロムP450(CYP)に対する影響をマウスのin vivo実験ならびに肝ミクロソームを用いたin vitro実験で検討した.セイヨウカノコソウでは肝CYPに対する影響は認められなかった.ブラックコホシュでは4.5%まで投与量に依存した肝臓重量の増加,総CYP含量とCYP(2B,3A)活性の上昇が認められた.サラシアではin vitroにおいてCYP1A2活性の阻害,in vivoの4.5% の投与条件における体重増加の抑制と総CYP含量の低下,CYP(1A1,2B,2C)活性の上昇が認められた.以上より,ブラックコホシュとサラシアの過剰摂取条件では肝CYPを介した医薬品との相互作用の可能性が考えられた.

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 54 (1), 56-64, 2013

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (24)*注記

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