抗がん剤誘発性末梢神経障害に対してサーモトロンを用いたハイパーサーミアが有効であった一例

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タイトル別名
  • A Case of Effective Hyperthermia with Thermotron-RF8 to Anticancer Agent-induced Peripheral Neuropathy
  • Case Report : A Case of Effective Hyperthermia with Thermotron-RF8 to Anticancer Agent-induced Peripheral Neuropathy

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抄録

60歳, 男性. 肺転移を有する食道がんと診断され, 化学療法とともに, 週2回のペースで, 胸部に対するハイパーサーミアを269回行っている患者さん. 原発巣の食道がんそのものは局所制御されているものの, 肺転移が徐々に増加・増大したため, アブラキサン100-300 mg投与を3週ごとに行ったところ, 著しい腫瘍の縮小をみたが, 末梢神経障害 (主に足のしびれ) にて投薬不可能となり, 末梢神経障害Common Terminology Criteria for Adverse Events (CTCAE) Grade3と診断された. サーモトロンRF-8を用いたハイパーサーミアを足に対して20分間行ったところ, 1回の加温で足のしびれの自覚症状が4割軽減した. 5連日の加温にてCTCAE Grade3から2に軽減し, 加温中は加温部にかなりの熱感は感じるものの, 皮膚熱傷などの副作用は認められなかったので, 報告する.

収録刊行物

  • Thermal Medicine

    Thermal Medicine 29 (2), 59-62, 2013

    日本ハイパーサーミア学会

参考文献 (6)*注記

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