横架材としてのアカマツたいこ材の曲げ強度性能に及ぼす輪生節の影響

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タイトル別名
  • Influence of Whorled Knots on the Bending Strength of Japanese Red Pine (<i>Pinus densiflora</i>) Two-side-surfaced Beams
  • オウカザイ ト シテ ノ アカマツタイ コザイ ノ マゲ キョウド セイノウ ニ オヨボス リン ナマリブシ ノ エイキョウ
  • Influence of Whorled Knots on the Bending Strength of Japanese Red Pine (Pinus densiflora) Two-side-surfaced Beams

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抄録

横架材としてのたいこ材と平角材の曲げ強度性能に及ぼす輪生節の影響を検討するため,アカマツたいこ材と平角材の静的曲げ強度試験を行い,曲げ強度性能について製材の日本農林規格の目視等級別に比較した。その結果,たいこ材は平角材と比較して節径比の増大に伴う曲げ強度の低下が抑制されており,このため目視等級が低くなると最大荷重も平角材と比較して高くなった。この実験データから推定した場合,たとえば中央部の直径300mmの丸太から得られるたいこ材の平角材に対する最大荷重の比は目視等級1級,2級,3級でそれぞれ1.59,1.62,及び1.95となり,同一直径の丸太の有効利用の観点からも,たいこ材は平角材と比較して効率的であることが示された。

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 59 (4), 179-187, 2013

    一般社団法人 日本木材学会

参考文献 (20)*注記

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