生化学的解析によるハタハタ稚魚の成長率評価と天然魚への評価技術の応用

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タイトル別名
  • Mehod for Estimating the Growth Rate of Laboratory-reared Juvenile Sandfish Arctoscopus japonicus by Biochemical Indices and Its Application to Wild Fish
  • セイカガクテキ カイセキ ニ ヨル ハタハタ チギョ ノ セイチョウリツ ヒョウカ ト テンネンギョ エ ノ ヒョウカ ギジュツ ノ オウヨウ

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抄録

ハタハタの成長率を生化学的指標で評価するために,肝臓と躯幹の成分分析を行った。4段階の給餌量で1か月間飼育した結果,成長率と相関が高かった成分は,肝臓では水分,粗脂肪,RNA/DNA,タンパク質/DNA,リン脂質/DNA,躯幹では粗脂肪,RNA/DNA,リン脂質/DNA.糖原性アミノ酸率であった。それぞれの回帰式に天然魚での分析値を代入して成長量を推定した結果,いくつかの指標では,増重率が過大あるいは過小に評価された。このため,天然魚の成長量を指標するのは,肝臓成分ではRNA/DNAとタンパク質/DNA,躯幹成分ではRNA/DNAが適当であると判断された。また,肝臓中のグリコーゲンは成長の良い場合に検出されることから,これも指標として利用可能であると考えられた。

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