前部尿道弁・憩室に起因する下部尿路通過障害の3例

DOI Web Site 参考文献22件
  • 寺脇 幹
    東京大学大学院医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学
  • 古村 眞
    東京大学大学院医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学
  • 金森 豊
    東京大学大学院医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学 国立成育医療研究センター臓器・運動器病態外科部外科
  • 杉山 正彦
    東京大学大学院医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学
  • 鈴木 完
    東京大学大学院医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学
  • 小西 健一郎
    東京大学大学院医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学
  • 上岡 克彦
    国立成育医療研究センター臓器・運動器病態外科部泌尿器科
  • 長谷川 雄一
    国立成育医療研究センター臓器・運動器病態外科部泌尿器科
  • 山崎 雄一郎
    神奈川県立こども医療センター泌尿器科
  • 岩中 督
    東京大学大学院医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学

書誌事項

タイトル別名
  • Children With Anterior Urethral Valve and/or Anterior Urethral Diverticulum: Three Cases and a Review of the Literature
  • 症例報告 前部尿道弁・憩室に起因する下部尿路通過障害の3例
  • ショウレイ ホウコク ゼンブ ニョウドウベン ・ ケイシツ ニ キイン スル カブ ニョウロ ツウカ ショウガイ ノ 3レイ

この論文をさがす

抄録

下部尿路閉塞性障害の原因として前部尿道弁・前部尿道憩室が原因となることがある．我々は，3 例の前部尿道弁・前部尿道憩室症例を経験した．症例1：在胎31 週に，胎児診断にて下部尿路閉塞症を指摘された．出生後，左膀胱尿管逆流症および前部尿道弁・憩室と診断，膀胱皮膚瘻を造設後，1 歳時に尿道形成術を施行した．症例2：母親が排尿異常に気付いて，生後9 か月時に受診，前部尿道弁・憩室と診断された．1 歳時に経尿道的弁切開術を施行した．症例3：ダウン症男児．3 歳時に排尿困難が顕在化し，前部尿道弁・憩室と診断され，膀胱瘻を造設した．前部尿道弁・前部尿道憩室症は，本邦でこれまでに集計し得た限りで147 症例が報告されている．重症例では早期診断と治療によって，腎・膀胱機能を温存することが重要である．本邦報告例の診断時の症状について検討し，本症の診断について考察した．

収録刊行物

参考文献 (22)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ