ブタ咬傷20日後に両側感音性難聴をともなうブタ連鎖球菌性髄膜炎を発症した1例

  • 森 晃佑
    宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
  • 石井 信之
    宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
  • 望月 仁志
    宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
  • 谷口 晶俊
    宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
  • 塩見 一剛
    宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
  • 中里 雅光
    宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Bilateral sensorineural hearing impairment due to <i>Streptococcus suis</i> meningitis 20 days after swine bite
  • ブタコウショウ 20ニチ ゴ ニ リョウガワカンオンセイ ナンチョウ オ トモナウ ブタ レンサ キュウキンセイ ズイマクエン オ ハッショウ シタ 1レイ
  • Bilateral sensorineural hearing impairment due to Streptococcus suis meningitis 20 days after swine bite

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抄録

症例は53歳女性である.養豚業に従事している.ブタによる咬傷を契機に,その20日後に人獣共通感染症菌の一つであるブタ連鎖球菌による髄膜炎を発症した.治療開始時より適切な抗菌薬投与に加えてステロイド剤を併用したが,入院9日目より両側の感音性難聴が生じた.難聴に対してステロイドパルス療法をおこなったものの左耳聴力障害は残存した.豚肉産業従事者における就業中の外傷に対してはブタ連鎖球菌感染を念頭に積極的な抗菌薬投与を検討すべきで,髄膜炎が発症したばあいは聴力障害の出現に留意する必要があると考えられた.

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参考文献 (7)*注記

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