これからの末梢循環障害に起因した下肢切断者のリハビリのあり方

  • 陳 隆明
    兵庫県立リハビリテーション中央病院 ロボットリハビリテーションセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Rehabilitation strategy in patients with major lower limb amputation due to peripheral arterial disease
  • コレカラ ノ マッショウ ジュンカン ショウガイ ニ キイン シタ カシ セツダンシャ ノ リハビリ ノ アリカタ

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抄録

今や下肢切断の主要な原因は末梢循環障害である.各診療科による集学治療の推進,血行再建術の進歩,フットケアの普及,末梢循環障害における切断術の改良,機能面を考慮した膝関節温存の重要性の認識の高まりに伴い,下肢大切断が回避される可能性が増した.下肢大切断を余儀なくされた場合であっても,膝関節を温存できる可能性が増した.膝関節が温存されることは下肢切断者の機能予後にとっては有利である.しかし,単に膝関節を温存するための外科的な努力だけでは機能予後の向上に必ずしも直結しない.機能予後の向上には,さらに切断術後の断端ケアからリハビリといった一貫した継続的なリハビリプログラムが不可欠である.しかし,現状では下腿切断といえども有効なリハビリ戦略が未だに確立されていない.本稿では,末梢循環障害に起因した下肢切断者のリハビリについての問題点に触れ,下腿切断者に対する新しいリハビリ戦略について提言したい.

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参考文献 (23)*注記

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