長期埋蔵環境が鉄遺物の腐食に与える影響

  • 松井 敏也
    筑波大学大学院人間総合科学研究科世界遺産専攻
  • 李 素妍
    鳥取大学地域学部地域環境学科
  • 吉川 英樹
    日本原子力研究開発機構地層処分研究開発部門

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence of Long-Term Deposit Environment for the Corrosion of Archaeological Excavated Iron Objects
  • チョウキ マイゾウ カンキョウ ガ テツ イブツ ノ フショク ニ アタエル エイキョウ

この論文をさがす

抄録

<p>高レベル放射性廃棄物は地層処分を行なう際,人工バリア中のオーバーパック(炭素鋼などの金属材料)に保管される.オーバーパックは地下深部の還元雰囲気に埋設されることから,地層処分の安全性評価のために長期土壌における炭素鋼の腐食挙動に関する情報が必要である.本研究では長期土壌中に埋蔵されていた鉄遺物を炭素鋼の腐食挙動を示す資料として用い,微生物による腐食挙動に関するデータを取得した. 茨城県で出土した鉄遺物を選定し,その腐食診断,腐食生成物の解析を実施した.また出土鉄遺物の遺跡の鉄還元細菌数を最確定値法(MPN法)により調査した.これらの調査によりオーバーパックの埋設環境に関する情報および長期埋設による腐食挙動に関する知見を得た.</p>

収録刊行物

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ