河川定点におけるふん便指標細菌の遺伝子パターンの変遷

DOI Web Site 参考文献17件

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タイトル別名
  • <b>Temporal Variability of Genetic Patterns of Fecal Indicator Bacteria </b><b>Collected from a Fixed Point in the River </b>
  • カセン テイテン ニ オケル フンベン シヒョウ サイキン ノ イデンシ パターン ノ ヘンセン
  • Temporal Variability of Genetic Patterns of Fecal Indicator Bacteria Collected from a Fixed Point in the River

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抄録

パルスフィールドゲル電気泳動（PFGE）法をふん便性細菌の汚染源追跡手法として適用させるためには，時系列的変化に関する情報・知見が必要である．そこで，本研究では，ふん便指標細菌であるEnterococcus faecium（腸球菌の一種）の遺伝子パターンの時系列的変化について検討した．宮崎県内の都市河川の定点を対象として，水試料の採取を開始して，1，3，7，14，30，および60日後における水試料中のE. faecium を同定・回収した．E. faecium株についてPFGE 法を用いて遺伝子型（PFGE型）の解析を行い，系統樹解析によって０日目のE. faecium株と各採取日のE. faecium株のPFGE型の類似度を比較した．河川の定点において，E. faecium株のPFGE型は０～３日後までは大きな変化は認められなかった．7日目以降から主要なPFGE型が変化した．30日目と60日目のPFGE型は０日目のPFGE型とは高い類似度を示さなかったため，河川の定点において，E. faeciumは同一菌種間でも全く異なる特徴を有する遺伝子パターンに変遷する可能性が示唆された．したがって，ふん便指標細菌の遺伝子パターンの変遷を考慮した汚染源追跡が重要である．

収録刊行物

  • 環境技術

    環境技術 42 (10), 617-624, 2013

    環境技術学会

参考文献 (17)*注記

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