抗体開発のための抗原抗体相互作用解析

  • 津本 浩平
    東京大学大学院 工学系研究科 医科学研究所

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タイトル別名
  • Dissection of antibody-antigen interactions for development of antibodies
  • コウタイ カイハツ ノ タメ ノ コウゲン コウタイ ソウゴ サヨウ カイセキ

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抄録

抗体はその高い抗原特異性、親和性から、治療薬、診断薬に用いられており、各分野で抗体開発が盛んに行われている。抗体配列遺伝子が手に入れば、我々は、その抗体が持つ機能を認識素子として利用し、さまざまな改変抗体を構築することができるようになっている。しかしながら、抗体がどのように抗原に対して高い特異性・親和性を創出するかについて、構造的に、またエネルギー的に理解されるようになったのはごく最近のことである。本稿では、抗原抗体相互作用を生物物理学的にどのように性格づけするかについて、まず、代表的な解析方法についてまとめ、つづいて抗体が標的分子をどのように認識し、高親和性を創出しているかについて述べる。

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参考文献 (11)*注記

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