北部九州地域経済の予測分析-第7 回-:通勤データからみた北部九州地域の地域構造

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  • ホクブ キュウシュウ チイキ ケイザイ ノ ヨソク ブンセキ(ダイ7カイ)ツウキン データ カラ ミタ ホクブ キュウシュウ チイキ ノ チイキ コウゾウ

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抄録

人口減少社会の到来や地球温暖化への懸念などさまざまな要因を背景として,「コンパクトシティ」への関心が高まっている。このコンセプトが,地域を集約型の効率的な構造に変えることで地域の持続可能性を改善しようという政策として,現在すでに具現化している。  この「地域構造が効率的かどうか」に関する指標には多くの指標が考えられるが,本稿では日常の交通行動の多くを占める通勤行動に注目する。即ち,居住地と勤務地の地理分布を分析し,通勤移動にかかる時間や消費エネルギーと密接に関係する「距離」について分析することで地域の構造を把握し,今後の地域への展望を得ることを目的とする。  本稿では2 つの分析を行った結果を紹介する。第1 は,北部九州地域の市区町村単位での国勢調査による通勤データを分析した結果である。ここでは,福岡市および北九州市で働く就業者がどの市区町村に居住しているのか,という地理的分布と,その推移について考察する。第2 に,北九州市内の町丁字単位での国勢調査データを分析し,地域ごとの昼間人口と夜間人口の比率とその動向を分析する。さらに,町丁字別の主な通勤交通手段とその変化を調べ,通勤からみた地域構造を明らかにする。これらの分析から,北部九州地域の地域構造が効率的になっているのかどうかを明らかにする。

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