フィルム衣服の気孔率が衣服内気候並びに人体の生理・心理反応に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of porosity of the film clothes on microclimate beneath clothing and the Physiological and Psychological responses of the human body
  • フィルム イフク ノ キコウリツ ガ イフク ナイ キコウ ナラビニ ジンタイ ノ セイリ ・ シンリ ハンノウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p><tt>衣服材料の透湿性が衣服内気候に及ぼす影響を定量的に把握することを目的として,直径</tt>0 <tt>㎜,</tt>3 <tt>㎜,</tt>6 <tt>㎜,</tt>7.5 <tt>㎜の孔を4</tt>cm<tt></tt><tt>当たり</tt>1<tt>個あけたフィルムで構成されたブラウスを作製し,これを</tt>34<tt>℃,</tt>50%<tt>の人工気候室における着用実験に供した.被験者は若年女子</tt>7<tt>名,実験中に衣服内温度,湿度,発汗量を測定し,湿潤感,快適感などの主観評価を調査した.主なる結果は以下の通りである.①試料の気孔率増加に伴い,通気度,透湿率は増加し,保温率が減少した.②着用実験中の生理・心理反応についてはフィルム衣服の孔径</tt>(A)<tt>及び実験段階</tt>(B)<tt>を要因する二元配置分散分析を行った結果,衣服内温度,湿度については要因</tt>A<tt>・</tt>B<tt>ともに,発汗量については要因</tt>A<tt>が危険率1%で有意であった.③スキンモデルにより求められた</tt>Rd<tt>,</tt>Re<tt>ともに,空気層有では孔径の増加とともに低下した.④</tt>Re<tt>は衣服内湿度,発汗量と高い相関を示し,</tt>Re<tt>がそれらの支配要因であることが明らかとなった.⑤穿孔フィルム衣服の透湿性と一般繊維試料のそれとの関係が考察され</tt><tt>た. </tt></p>

収録刊行物

  • 繊維製品消費科学

    繊維製品消費科学 55 (4), 276-285, 2014

    一般社団法人 日本繊維製品消費科学会

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