施設マンゴーにおける炭疽病菌Colletotrichum gloeosporioidesの感染に及ぼす付着器形成と葉濡れ時間との関係

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タイトル別名
  • Relationship between leaf wetness duration and appressorium formation for infection of the anthracnose pathogen Colletotrichum gloeosporioides on mangoes grown under rainout shelters
  • シセツ マンゴー ニ オケル タンソビョウキン Colletotrichum gloeosporioides ノ カンセン ニ オヨボス フチャクキ ケイセイ ト ハ ヌレ ジカン ト ノ カンケイ

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抄録

施設マンゴーにおける炭疽病の発生生態を明らかにするために,圃場における炭疽病菌の付着器形成と葉濡れ時間との関連性について検討した。2008年の5~8月にかけて雨よけ栽培中のマンゴー樹葉に葉濡れセンサーを設置して葉濡れ時間を計測するとともに,葉上ではC. gloeosporioidesの分生子懸濁液を10~11日間隔で接種して付着器の形成数を調査した。その結果,降雨の多い6月初旬には湿度の上昇とともに葉濡れが生じ,連続した最長の葉濡れ時間は22.8時間であった。また,葉濡れ時間の増加とともに付着器の形成数も増加し,葉濡れ時間と付着器形成数との間に正の相関関係(r=0.84,p<0.01)が認められた。このことから,雨よけ条件下においても降雨の多いときは湿度の上昇とともに葉濡れが発生し,病原菌の感染が成立することが示された。

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