二重の「語り」をめぐって

書誌事項

タイトル別名
  • Double Narration and Monologic Narration: Against Yasunari Kawabata's Narrative Style in “Canary”
  • 二重の「語り」をめぐって : 川端康成「金糸雀」を反例に、川端言語観を手掛かりに
  • ニジュウ ノ 「 カタリ 」 オ メグッテ : カワバタ ヤスナリ 「 キンシ ジャク 」 オ ハン レイ ニ 、 カワバタ ゲンゴカン オ テガカリ ニ
  • ――川端康成「金糸雀」を反例に、川端言語観を手掛かりに――

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抄録

<p>〈文脈〉の機能は「語り」の仕組みによってそれぞれ違う。二重の「語り」を備える〈文脈〉は主体と客体の相関関係を再構成させる機能である。</p><p>「語り」の二重性の問題を浮き彫りにさせるために、敢えて一つの反例、一重の「語り」しかない、川端康成の掌の小説「金糸雀」を分析してみる。掌の小説に対する川端自身の評価を入り口に、川端の言語観を考察するが、川端の求める表現は「語り」の二重性の問題にも通底するのである。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 63 (8), 72-84, 2014-08-10

    日本文学協会

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