犬猫における腸球菌とレンサ球菌の分離状況と薬剤感受性

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タイトル別名
  • Prevalence and Antimicrobial Drug Susceptibility of Enterococci and Streptococci in Dogs and Cats
  • ケンネコ ニ オケル チョウ キュウキン ト レンサ キュウキン ノ ブンリ ジョウキョウ ト ヤクザイ カンジュセイ

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抄録

2006~2013年に細菌感染症で当院に来院した犬と猫からEnterococcus faecalisが81株,E. faeciumが25株,その他の腸球菌が5株及びレンサ球菌が96株分離された.ほとんどの腸球菌はセファロスポリン系薬,クリンダマイシン,アミノグリコシド系薬及びスルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST)に耐性で,バンコマイシン(VCM),リネゾリド及びテイコプラニンに感受性であった.E. faecalisとその他の腸球菌はペニシリン系薬やフルオロキノロン系薬にも感受性で,これら抗菌薬が治療に用いられた.E. faeciumはペニシリン系薬に耐性で,ドキシサイクリン(DOXY),ミノサイクリン及びクロラムフェニコール(CP)に40~44%の株が感受性で,DOXY,CP及びVCMが治療に用いられた.レンサ球菌はアミノグリコシド系薬とSTを除く抗菌薬に感受性で,セファロスポリン系薬やフルオロキノロン系薬が治療に用いられた.これら感受性のある抗菌薬の投与によりほとんどの症例が治癒した.

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