細胞機能の制御を目指した無機ナノ粒子と界面の活用

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タイトル別名
  • Utilization of Inorganic Nanoparticles and Interfaces for Controlling Cell Functions
  • サイボウ キノウ ノ セイギョ オ メザシタ ムキ ナノ リュウシ ト カイメン ノ カツヨウ

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抄録

日本国は,世界に類をみない少子高齢社会を迎えている。国民が健康で安心して暮らせる社会の実現が課題である。今後,ナノテクノロジーがかかわるバイオ・医療分野において,細胞機能へ効果的に働きかけるナノ粒子の創製(たとえば,“Nanoparticle Therapeutics”の概念)によって,再生医療や薬物治療などの飛躍的な進展が期待される。そこで,本稿では,無機ナノ粒子を活用した細胞機能の制御研究について紹介する。細胞機能の制御法として,生体親和性の高い水酸アパタイトナノ結晶を敷き詰めた基材から細胞を制御する研究を紹介する。さらに,接着した細胞へ,シリカナノ粒子を細胞膜表面から取込させて機能制御するための材料創製研究について紹介する。そして,ナノ粒子が起点となり得るナノバイオ技術を俯瞰する。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 87 (7), 235-239, 2014

    一般社団法人 色材協会

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