極短穂型飼料イネ品種「たちすずか」によるホールクロップサイレージの栄養価と第一胃内分解性

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タイトル別名
  • Nutrient Value and Ruminal Degradability of Whole Crop Silage Prepared from Tachisuzuka as Short Panicle Paddy Rice Cultivar
  • ゴクタン スイガタ シリョウ イネ ヒンシュ 「 タチ スズ カ 」 ニ ヨル ホールクロップサイレージ ノ エイヨウカ ト ダイイチ イ ナイ ブンカイセイ

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抄録

飼料イネの極短穂型品種「たちすずか」と普通品種「クサノホシ」のホールクロップサイレージの栄養価および第一胃内分解特性の違いを明らかにするため,1年目はヒツジ4頭,2年目はウシ3頭を用いて2回の消化試験を行った。両品種の粗蛋白質,粗脂肪および可溶無窒素物の消化率に差はみられなかったが,粗繊維と中性デタージェント繊維の消化率は「たちすずか」が高かった。ヒツジおよびウシにおける「たちすずか」の可消化養分総量は「クサノホシ」より4.3および5.7ポイント高かった。「たちすずか」は葉鞘を含む茎部の乾物および中性デタージェント繊維の第一胃内有効分解率が「クサノホシ」よりも高く,リグニンとケイ酸含量の低さが要因と考えられた。これらの結果から,「たちすずか」は「クサノホシ」よりホールクロップサイレージの栄養価が優れていることが明らかになった。

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