ニホンジカ高密度生息域における森林伐採 10年後の埋土種子相

• 山瀬 敬太郎

  兵庫県立農林水産技術総合センター

• 藤堂 千景

  兵庫県立農林水産技術総合センター

• 柴原 隆

  兵庫県立農林水産技術総合センター

書誌事項

タイトル別名

• Evaluation of topsoil seedbank potential during 10 years after felling in a site heavily used by sika deer (<I>Cervus nippon</I> Temminck)
• ニホンジカ コウミツド セイソクイキ ニ オケル シンリン バッサイ 10ネンゴ ノ マイド シュシソウ

抄録

ニホンジカの高密度生息域で，森林伐採後約 10年が経過した時点で，伐採区域と未伐採区域の埋土種子相を比較した。伐採区域の種子密度は，未伐採区域 (平均 29.2個/L) と比較して，植生残存箇所 (88.1個) は高かったものの，不嗜好性のナルトサワギクが大部分を占めていた。植生が成立していない表土堆積箇所 (6.0個) や表土流出箇所 ( 1.5個) は極端に低かった。伐採区域の種数は，植生残存箇所 (平均 5.7種) や表土堆積箇所 (2.0種) ，表土流出箇所 (1.7種) とも，未伐採区域 (13.3種) より少なかった。鹿排除柵の設置箇所では植生回復がみられたものの，ニホンジカを排除せずに伐採後 10年近くが経過すると，埋土種子相は貧弱となり，植生回復が遅れる可能性が示唆された。

収録刊行物

• 日本緑化工学会誌

  日本緑化工学会誌 40 (1), 265-268, 2014

  日本緑化工学会

キーワード

• ニホンジカ
• 森林伐採
• 鹿排除柵
• 植生回復
• 埋土種子
• 不嗜好性

詳細情報

• CRID: 1390282680061187072
• NII論文ID: 130005099828
• NII書誌ID: AN10130633
• DOI: 10.7211/jjsrt.40.265
• ISSN: 18843670
• ISSN: 09167439
• NDL書誌ID: 025771183
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025771183
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsrt/40/1/40_265/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可