根尖病変の予後とその後の補綴治療

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タイトル別名
  • Prognosis of apical periodontitis and prosthodontic consideration for endodontically treated teeth
  • コン セン ビョウヘン ノ ヨゴ ト ソノゴ ノ ホテツ チリョウ

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抄録

根管充填歯では,歯の質そのものには変化は生じていない.辺縁隆線の喪失,歯髄がないことで生じる咬合力の制御機能低下が,保存困難となる危険性を高めている.また,細菌漏洩を確実に防ぐことができないため,歯冠側の封鎖は重要である.<br>  根尖病変は高い確率で治癒に至らしめることが可能であるが,術前の根尖部エックス線透過像の有無や穿孔などにより,予後や成功率が悪くなる.<br>  支台築造は可能な限りすみやかに行うことが望ましい.その際象牙質はできるだけ保存し,またポスト孔形成のための根管充填材除去には配慮が必要である.<br>  支台築造の後の補綴処置では,プロビジョナルレストレーションによる経過観察が有効である.根管充填歯を口腔内で長期に機能させるためには,質の高い歯内療法と補綴治療が欠かせない.

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