温暖地の低肥沃度水田における布マルチ水稲直播有機栽培に好適な窒素施用法
書誌事項
- タイトル別名
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- Fertilization method suitable for use with cotton-mulch sheet for organic rice cultivation in low-fertility paddy fields of south western Japan
- オンダンチ ノ テイヒヨクド スイデン ニ オケル ヌノ マルチ スイトウ ジカマキ ユウキ サイバイ ニ コウテキ ナ チッソシヨウホウ
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抄録
窒素肥沃度の低い水田において,布マルチ水稲直播有機栽培の好適な施肥方法とその窒素施用法を検討した.1)敷設前施肥では布マルチの落水・着土後から無機態窒素が増加したが,代かき前施肥の区では布マルチ敷設時には無施肥区と同程度に低下し,その後も同様に推移した.敷設前施肥の区では,代かき前施肥の区に比べ初期の分げつが旺盛で,水稲の生育が優れ収量は多かった.2)油粕を用いた敷設前施肥における基肥窒素利用率は35%,穂肥窒素利用率は58%であったが,中間追肥窒素利用率は見かけ上0%であった.基肥の施肥窒素は初期の土壌中無機態窒素の増加を通じて初期分げつを旺盛とし,わら重を増加させた.耐倒伏性の向上効果も認められた.中間追肥の施肥窒素は布マルチに付着した微生物の増殖に利用され,水稲の生育,収量へ影響を与えなかった.穂肥の施肥窒素は単位面積当たり籾数と千粒重の増加を通じて,籾重や精玄米重を増加させた.このことから,布マルチ水稲直播有機栽培では,中間追肥は施用せず,基肥と穂肥の組み合わせが好ましいことが推察された.3)穂肥施用量が多いと精玄米重は多いが,玄米タンパク含有率も高めた.収量性,耐倒伏性及び食味の観点から,愛媛県で栽培される主要な品種であるヒノヒカリを用いた布マルチ水稲直播有機栽培では,油粕を用いて,敷設前に基肥を施用し,窒素施用量合計を8gm^<-2>,中間追肥は施用せず,穂肥窒素を4gm^<-2>以下とする施肥体系が好ましいと考えられた.
収録刊行物
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- 日本土壌肥料学雑誌
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日本土壌肥料学雑誌 85 (5), 431-438, 2014
一般社団法人 日本土壌肥料学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206558555264
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- NII論文ID
- 110009909576
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- NII書誌ID
- AN00195767
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- ISSN
- 24240583
- 00290610
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- NDL書誌ID
- 025866382
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可