初期の臨床症状として視覚障害を呈した神経セロイドリポフスチン症のチワワの1例

• 中本 裕也

  ㈱日本動物高度医療センター ㈱KyotoAR獣医神経病センター

• 大和 修

  鹿児島大学共同獣医学部

• 松永 悟

  ㈱日本動物高度医療センター

• 内田 和幸

  東京大学大学院農学生命科学研究科

• 高沼 良征

  ㈱日本動物高度医療センター

• 坪井 誠也

  東京大学大学院農学生命科学研究科

• 小澤 剛

  ㈱KyotoAR獣医神経病センター

• 小川 博之

  ㈱日本動物高度医療センター

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Neuronal Ceroid-Lipofuscinosis with an Early Clinical Symptom of Visual Disturbances in a Chihuahua
• ショキ ノ リンショウ ショウジョウ ト シテ シカク ショウガイ オ テイシタ シンケイ セロイドリポフスチンショウ ノ チワワ ノ 1レイ

抄録

初期の臨床症状として視覚障害が認められ，剖検により神経セロイドリポフスチン症（NCL）と確定診断されたチワワの1例を報告する．本例の初診時には，視覚障害を除く神経学的な異常は認められなかった．眼科検査では，球後結膜，角膜及び視神経乳頭における異常が認められたものの，本症状への関連は否定的であった．中枢性視覚障害の確認のために実施した頭部MRI検査では，NCLのチワワに特徴的とされる重度な脳萎縮及び造影剤による髄膜の増強効果が認められた．今回の報告のとおり，NCLのチワワの初期臨床症状として視覚障害が認められる場合がある．若齢のチワワに視覚障害が認められた場合，眼科疾患と誤認されないように，チワワのNCL診断で有用とされる頭部MRI検査を早期に実施する必要がある．

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 67 (11), 862-865, 2014

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• チワワ
• 神経セロイドリポフスチン症
• 視覚障害

詳細情報

• CRID: 1390001204711640064
• NII論文ID: 130004888053
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma.67.862
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 025908675
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030873999
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025908675
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015058395
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可