日本短角種経産牛の放牧後の肥育期間と筋肉の理化学特性との関係

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タイトル別名
  • Relationships between fattening period after grazing and physical and chemical properties of muscle from Japanese shorthorn delivered cow
  • ニホン タンカクシュケイサンギュウ ノ ホウボク ゴ ノ ヒイク キカン ト キンニク ノ リ カガク トクセイ ト ノ カンケイ

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抄録

日本短角種経産牛の放牧後の肥育期間と筋肉の理化学特性との関係について検討を行った.放牧後の肥育期間が異なる日本短角種経産牛の半膜様筋のL値,a値,b値,ドリップロス,クッキングロス,剪断力価,粗脂肪含量,α-トコフェロール含量,β-カロテン含量,カルニチン含量,および脂肪酸組成を測定した.放牧後の肥育期間と筋肉のa値,ドリップロス,クッキングロス,剪断力価,粗脂肪含量,カルニチン含量,および脂肪酸組成との間に有意な相関は認められなかった.ところが,筋肉のL値,b値,α-トコフェロール含量,およびβ-カロテン含量は放牧後の肥育期間に伴って有意に減少した.日本短角種経産牛の筋肉の抗酸化能を保持させるためには,放牧後の肥育期間は少なくとも165日未満にする必要のあることが示された.

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 85 (4), 525-530, 2014

    公益社団法人 日本畜産学会

参考文献 (1)*注記

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