丸太・製材品における放射性物質の汚染実態の把握および対策

• 村上, 香

• 小川, 秀樹

• 伊藤, 博久

• 熊田, 淳

書誌事項

タイトル別名

• マルタ ・ セイザイヒン ニ オケル ホウシャセイ ブッシツ ノ オセン ジッタイ ノ ハアク オヨビ タイサク

抄録

県産木材への風評被害の防止や安心な県産木材の供給を図ることを目的として、丸太・製材品における放射性物質の除去方法の検討、鉛を用いた遮蔽体によるバックグランド値の低減効果の検討、表面線量率と放射性セシウム濃度との相関の確認を行った。その結果、事故以前から屋外で保管していたスギ丸太は樹皮を剥離することにより表面線量率を99.2%、屋外保管してあったスギ正角材は表面を切削することにより90.6%低減することができた。また、GM管式サーベイメータの検出器を下向きに設置する遮蔽体(下向き遮蔽体)、上向きに設置する遮蔽体(上向き遮蔽体)のバックグランド値を測定したところ、屋内において、下向き遮蔽体地上90cm・上向き遮蔽体地上90cmおよび20cmで最も低いバックグランド値58cpmとなり、検出下限値は50cpmとなった。放射性セシウム濃度は、NaIシンチレーションスペクトロメータのシールド内で測定した表面線量率に対してほぼ直線的に増加し、表面線量率と放射性セシウム濃度とは相関が認められた(y=39.903x+743.88 R2=0.905)。本測定条件による表面線量率の検出下限値は38cpmであった。

収録刊行物

• 福島県林業研究センター研究報告

  福島県林業研究センター研究報告 (47), 59-68, 2014-11

  郡山 : 福島県林業研究センター

キーワード

• 丸太
• 製材品
• 表面線量率
• バックグランド値
• 放射性セシウム濃度

詳細情報

• CRID: 1050001338753929344
• NII論文ID: 40020293490
• NII書誌ID: AA12417230
• ISSN: 13471406
• NDL書誌ID: 025967244
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030890024
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025967244
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: journal article
• データソース種別:
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles