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- 後藤 顕一
- 国立教育政策研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Development and Evaluation of a Study Program Through Collaborative Research Activities in Senior High School Science Project Study Classes
- 高等学校理科課題研究における協働的な学習活動を取り入れた学習プログラムの考案と評価 : 汎用的能力の育成に向けて
- コウトウ ガッコウ リカ カダイ ケンキュウ ニ オケル キョウドウテキ ナ ガクシュウ カツドウ オ トリイレタ ガクシュウ プログラム ノ コウアン ト ヒョウカ : ハンヨウテキ ノウリョク ノ イクセイ ニ ムケテ
- 汎用的能力の育成に向けて
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抄録
高等学校理科の新科目である理科課題研究は,自然に対する知的好奇心や探究心を高め,科学的な思考力・判断力・表現力の育成を図る観点から,探究活動を充実する科目として設定された。生徒自らが科学に関する課題を設定し,観察,実験などを通して研究を行い,科学的に探究する能力と態度を育てるとともに,創造性の基礎を培うことが目標である。理科課題研究は,諸問題に対して自ら問いを見いだし,より良き解決を図ろうとする力の育成,及び創造性を求めており,学習を通じてこれからの社会に求められる汎用的能力の育成への寄与が期待できる。本研究では,理科課題研究の学習過程と資質・能力の関係をまとめ,教科を横断するような汎用的能力である「判断力」や「表現力」,「人間関係形成力」や「社会参画・形成力」といった能力の育成に理科課題研究の学習がどのように寄与し得るのかについて検討した。学習過程のうち「課題研究の成果をまとめる」「評価する」といった学習場面に着目して具体的な学習活動を示した。「熟議」や「相互評価表を活用した取組」といった協働的な学習活動を取り入れた学習プログラムを考案し,協力校における試行実践では,「探究する能力や態度」のうち,判断力の要素と考えられる「種々の情報から適切な情報を選択する」,表現力の要素と考えられる「目的をもとに的確に整理し表すことができる」,人間関係形成力の要素と考えられる「相手の考えを聞く・自分の考えを伝える」力や社会参画力の要素と考えられる「目的を共有し手立てを合意し決定する」といった力の育成等が期待できる結果を得た。
収録刊行物
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- 日本教科教育学会誌
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日本教科教育学会誌 37 (3), 71-83, 2014
日本教科教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609799605888
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- NII論文ID
- 130007790705
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- NII書誌ID
- AN00247430
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- ISSN
- 24241784
- 02880334
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- NDL書誌ID
- 025967433
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可