小児期不登校治療におけるEBMとNBM(<特集>心身医学的治療のEBMとNBM)

書誌事項

タイトル別名
  • EBM and NBM in the Childhood School Refusal Treatment(<Special Issue>EBM and NBM in Psychosomatic Therapy)
  • 小児期不登校治療におけるEBMとNBM
  • ショウニキ フトウコウ チリョウ ニ オケル EBM ト NBM

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抄録

小児期不登校治療では一般的にはNBMの考え方に沿った診療を行っている.それは不登校が,疾患単位ではなく状態像であり,治療においてはそれらを個別に意識して個別のプランを立てているからである.これはまさにNBMの考え方に沿った治療法であり,不登校治療にあたる医師はNBMを意識せずとも実践している.しかしNBMが患者中心の治療であるがゆえ,不登校治療においては,患児の治療意欲と家族の考えに振り回されていく危険性がある.不登校治療では治療者が問題の本質を見失うことなく治療していくことが大切であり,そのためにはEBMに基づいた方法を組み合わせる工夫がいる.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 55 (1), 50-54, 2015

    一般社団法人 日本心身医学会

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