進行・再発の結腸・直腸癌に対するパニツムマブ投与時の皮膚障害発現についての検討―パニツムマブ特定使用成績調査のサブ解析―

• 山﨑 直也

  国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科

• 坂本 繁

  武田薬品工業株式会社医薬開発本部ファーマコビジランス部

書誌事項

タイトル別名

• Clinical Features of Skin Disorders during Panitumumab Treatment for Advanced or Recurrent Colorectal Cancer: A Post Hoc Analysis of Post-marketing Surveillance Study for Panitumumab
• シンコウ ・ サイハツ ノ ケッチョウ ・ チョクチョウガン ニ タイスル パニツムマブ トウヨジ ノ ヒフ ショウガイ ハツゲン ニ ツイテ ノ ケントウ : パニツムマブ トクテイ シヨウ セイセキ チョウサ ノ サブ カイセキ

抄録

進行・再発の結腸・直腸癌患者を対象にしたパニツムマブ特定使用成績調査で収集した3,085例を用いて皮膚障害の発現状況を検討した．発現頻度は，ざ瘡様皮膚炎が69.9%，爪囲炎が24.2%，皮膚乾燥が21.7%であった．皮膚障害が発現した症例の6.9%が皮膚障害発現のために投与を中止した．90%以上の皮膚障害に対して外用ステロイド剤等が投与され，80%前後の事象が回復又は軽快していた．皮膚障害発現に影響を及ぼす要因の検討において，ざ瘡様皮膚炎では，男性，65歳未満の症例，体重が重い症例，体表面積1 m²あたりの1回投与量が多い症例で有意に発現頻度が高いことが示された．

収録刊行物

• 日本皮膚科学会雑誌

  日本皮膚科学会雑誌 124 (14), 3159-3170, 2014

  公益社団法人 日本皮膚科学会

キーワード

• skin disorders
• anti-EGFR antibody
• panitumumab

詳細情報

• CRID: 1390282680717120768
• NII論文ID: 130005055487
• NII書誌ID: AN00196602
• DOI: 10.14924/dermatol.124.3159
• ISSN: 13468146
• ISSN: 0021499X
• NDL書誌ID: 026003717
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026003717
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015182008
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可