抗うつ薬および抗精神病薬の新たな作用

書誌事項

タイトル別名
  • Novel actions of antidepressant and antipsychotic drugs
  • アラガウツ クスリ オヨビ コウセイシンビョウヤク ノ アラタ ナ サヨウ

この論文をさがす

抄録

WFSBP2013 のシンポジウム(S-77)について紹介した。S-77 は“Novel actions of antidepressant and antipsychotic drugs” というタイトルのもと,Garcia-Sevilla と小田垣が座長を務め,以下の 4 名が講演を行った。①山田は,riluzole の薬理作用を検討し,この薬物が従来の薬物とは異なる作用機序を有する新たな抗うつ・抗不安薬の候補となることを示した。 ②竹林は,抗うつ薬がグリア細胞に対して直接作用して GDNF(glial cell line-derived neurotrophic factor)産生を促すことを示し,その分子機構について報告した。③ González-Maeso は,histone deacetylases(HDACs)による epigenetic な作用に着目し,非定型抗精神病薬治療の効果を増強する新たな方策の可能性を示した。④ Garcia-Sevilla は,Fas-associated death domain(FADD)に関して死後脳および動物実験での研究結果を示し,大うつ病の病態や抗うつ薬の作用機序における細胞死の関与について考察した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ