腎細胞癌術後,孤立性甲状腺転移の1例

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タイトル別名
  • A case report of solitaly thyroid metastases from renal cell carcinoma
  • 症例報告 腎細胞癌術後,孤立性甲状腺転移の1例
  • ショウレイ ホウコク ジンサイボウガン ジュツゴ,コリツセイ コウジョウセン テンイ ノ 1レイ

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抄録

症例は65歳の男性。6年前に他院にて右腎癌に対して腎摘術を施行されており,以降経過観察をされていた。フォローアップ目的に撮影した全身のCT検査で甲状腺左葉に15mm大の腫瘍を認めたため当院を紹介受診した。頸部に母指頭大の腫瘍を触知し,細胞診で乳頭癌の可能性を指摘された。原発性甲状腺癌の疑いで甲状腺全摘術および左側頸部D2リンパ節郭清を施行した。術後の病理検査にて腎細胞癌の甲状腺転移と診断した。術後アキシチニブを内服し,甲状腺の手術後21カ月を経過した現在,無再発生存中である。腎細胞癌の既往のある患者で甲状腺腫瘍を認めた場合は,腎癌の転移を念頭において治療計画をたてる必要がある。

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