東九州道宮崎延伸と北九州地域の物流 - 物流改善と企業立地の視点から -

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  • ヒガシキュウシュウドウ ミヤザキ エンシン ト キタキュウシュウ チイキ ノ ブツリュウ : ブツリュウ カイゼン ト キギョウ リッチ ノ シテン カラ

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抄録

九州縦貫道が開通して丁度30 年後の2015 年に悲願の東九州道が開通する。宮崎地域にとっては交通アクセス時間が30 ~ 50%に短縮され,地域への影響は大きい。北九州地域にとっても,大分・延岡までの所要時間は50 ~ 60%に短縮され,その効果が期待される。そこで,東九州道宮崎延伸による北九州地域の物流改善や企業立地の視点から,27 企業・支店のヒアリング調査を行った。その結果,一般的な物流改善はすでにほぼ完了しており,物流改善も企業立地も物流だけで行われる時代ではなく,経営・営業・生産・新規事業等を含めて国際的かつ総合的に行われる時代であるということがわかった。北九州地域における物流戦略は,東・西九州および山口を中心とした中国地方の3 拠点化戦略と,韓国を中心とした国際的戦略が必然である。北九州地域にすでに立地している,または今後立地する可能性のある企業も多く,その中には,広島からの進出,3 拠点戦略に基づく立地,西・東九州道を経由し北九州発着の高速内航船を100%活用する事例,および釜山港物流拠点に立地し日本・世界へ展開する戦略を構築する企業もある。それらのすべてが東九州道の活用に繋がる。

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