中頭蓋窩法で摘除した側頭骨に発生した軟骨芽細胞腫

• 石岡 薫

  新百合ヶ丘総合病院耳鼻咽喉科

• 神崎 仁

  国際医療福祉大学熱海病院耳鼻咽喉科

• 原田 竜彦

  国際医療福祉大学熱海病院耳鼻咽喉科

• 高梨 吉裕

  国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科

• 篠永 正道

  国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科

• 北村 創

  伊東市民病院病理検査室

書誌事項

タイトル別名

• Chondroblastoma of the Temporal Bone Removed Using a Middle Cranial Fossa Approach
• 症例報告 中頭蓋窩法で摘除した側頭骨に発生した軟骨芽細胞腫
• ショウレイ ホウコク チュウ ズガイカホウ デ テキジョシタ ソクトウコツ ニ ハッセイ シタ ナン コツガ サイボウ シュ

抄録

側頭骨原発の軟骨芽細胞腫はまれである. われわれは中頭蓋窩経由で手術を施行し, 8年間再発を認めなかった1例を経験した. 症例は37歳女性. 右難聴, 開口時痛を訴えたが, 近医ならびに当院初診時の聴力検査では正常範囲であった. 経過観察中に耳漏が出現し, 外耳道に膨隆した腫瘍を認め, 聴力検査でも伝音難聴を示した. 生検での病理診断は当初, 巨細胞腫の診断であった. 平成17年中頭蓋窩法で手術を行った. 腫瘍は下顎関節窩より中頭蓋窩に進展, 上鼓室にも侵入していた. 中頭蓋窩法にて腫瘍を全摘し, 耳小骨連鎖は保存した. 最終的な病理診断は S 蛋白陽性であったことから chondroblastoma となった. 術後は聴力が回復し, 術後8年以上経過した現在まで MRI にて腫瘍の再発などを認めない.

収録刊行物

• 日本耳鼻咽喉科学会会報

  日本耳鼻咽喉科学会会報 118 (3), 213-218, 2015

  一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

キーワード

• 軟骨芽細胞腫
• 側頭骨
• 中頭蓋窩法
• S-100 蛋白
• 巨細胞腫

詳細情報

• CRID: 1390282679987350400
• NII論文ID: 130005065317
• NII書誌ID: AN00191551
• DOI: 10.3950/jibiinkoka.118.213
• ISSN: 18830854
• ISSN: 00306622
• NDL書誌ID: 026282989
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026282989
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015207611
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可