コンパクトネギの品質評価

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タイトル別名
  • Quality evaluation of compact bunching onion (Allium fistulosum L.)
  • コンパクトネギ ノ ヒンシツ ヒョウカ

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抄録

種々の野菜で小型化へのニーズが高まっている中で,ネギについても短葉しょう品種の育成や短葉しょう化栽培技術の検討が行われている。販路拡大には,小型であること以外の要素でも従来の根深ネギとの差別化が必要である。そこで,消費者の評価が高い葉身部と葉しょう部の両方が利用できるという点をアピールするために,コンパクトネギ品種及び育成系統,本県育成品種‘湘南一本’短葉しょう化栽培ネギの品質評価を行った。‘湘南一本’短葉しょう化栽培では播種時期によって,辛み成分の指標であるピルビン酸生成量には変動が認められたが糖含量は大きく変化しなかった。コンパクトネギ品種・系統の品質は,夏期に収穫されるものでピルビン酸生成量,アミノ酸含量が高くなる傾向があった。糖,アミノ酸,ピルビン酸とも,葉身部より葉しょう部で多かったが,夏期のピルビン酸生成量は葉身部で葉しょう部より多くなった。春夏期収穫を中心としたコンパクトネギの葉しょう部,葉身部の品質は概ね良好であった。

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