“Parallel stenting”を用いて破裂慢性期に瘤内塞栓術を行った脳底動脈紡錘状動脈瘤の1 例

書誌事項

タイトル別名
  • Coil embolization by “parallel stenting” of a ruptured fusiform basilar artery aneurysm at the chronic stage: a case report
  • 症例報告 "Parallel stenting"を用いて破裂慢性期に瘤内塞栓術を行った脳底動脈紡錘状動脈瘤の1 例
  • ショウレイ ホウコク "Parallel stenting"オ モチイテ ハレツ マンセイキ ニ リュウナイ ソクセンジュツ オ オコナッタ ノウテイ ドウミャク ボウスイジョウ ドウミャクリュウ ノ 1 レイ

この論文をさがす

抄録

【目的】くも膜下出血にて発症した脳底動脈紡錘状動脈瘤に対し,“parallel stenting”を併用しコイル塞栓術を行った1例を経験したので報告する.【症例】症例は63歳の女性,突然の頭痛で発症し脳底動脈紡錘状動脈瘤によるくも膜下出血と診断された.脳底動脈瘤は径18 mm×12 mm,拡張した脳底動脈の直径は約7 mmであり,両側の前下小脳動脈が偏心性に動脈瘤様に拡張した部分の対側から分岐していた.このため,慢性期に脳底動脈内にステントを平行に2本留置し,拡張部分のコイル塞栓術を行った.術後,神経脱落症状の出現はなく,modified Rankin Scale=0 で退院した.【結論】紡錘状動脈瘤では破裂部分の同定が困難であるという問題はあるが,“parallel stenting”によるコイル塞栓術は治療のoptionの一つとして有用な方法になりうるものである.

収録刊行物

  • 脳神経血管内治療

    脳神経血管内治療 9 (1), 37-44, 2015

    特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

参考文献 (18)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ