プチヴェールの養分吸収特性と減肥・省力型施肥の可能性

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タイトル別名
  • Nutrient absorption properties of petit veil and possibility of fertilizer reduction
  • プチヴェール ノ ヨウブン キュウシュウ トクセイ ト ゲンヒ ・ ショウリョクガタ セヒ ノ カノウセイ

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抄録

1 プチヴェールの窒素吸収量は10a当たり30kg,リン酸吸収量は26kg,カリ吸収量は56kgであった。施肥窒素利用率は64%で肥効率が高く,慣行の施肥量28.8kg/10aは妥当である。しかし,栽培終了後には土壌分析を行い,窒素,リン酸,カリの残存状況を明確にして次作の施肥量を決定する必要がある。2 養分吸収量は,12月27日(定植後118日)まで増加し,その後緩やかに増加した。この傾向は窒素で顕著に見られた。3 慣行区と同量の被覆リン硝安カリ肥料(70日,100日)を植え穴に施肥すると,総収量は,慣行と比較して有意差はなかったものの,1月までの初期収量が少ない傾向を示した。また,それぞれ70日,100日タイプを2割減肥した区(100日-2割減,70日-2割減区)はさらに収量が低下する傾向を示した。慣行区と同量の被覆リン硝安カリ肥料(70日,100日)を植え穴に施肥することを基本として,施肥量全体の1割程度をリン安等生育初期に溶出するスターター肥料に代用して施肥する検討が必要であると考察された。

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