自己像表現における否定的自己と肯定的他者視線とによる表現主題の弁証法的形成

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タイトル別名
  • Self-Image Expression through the Dialectical Theme of Negative Self-Image and Positive View of Self by Others
  • ジコゾウ ヒョウゲン ニ オケル ヒテイテキ ジコ ト コウテイテキ タシャ シセン ト ニ ヨル ヒョウゲン シュダイ ノ ベンショウホウテキ ケイセイ

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抄録

他者の視線も参照した自己像制作が自己参照だけの制作より表現・鑑賞ともに好結果を得た。その理由と今日における他者の視線の意義を検討し,以下のような結論が得られた。一,他者の視線も参照した方が,自己と他者の視線を弁証法的に明確かつ立体的に構成した表現主題になるため好結果が得られた。二,自画像題材が好まれないのは自己参照性のみの閉鎖的悪循環によって表現主題が貧困なためである。過去の理性主義的,超現実主義的自画像様式も自己参照性という点で共通している。現代,青少年の否定的自己像と他者の肯定的視線とを弁証法的に関わらせた新たな主題の形成が必要である。それは美術教育における外部参照性という観点の必要と一般化できる。

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