大学生保護者の運動・スポーツ実施における行動変容ステージと運動セルフエフィカシーに影響を及ぼす要因

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タイトル別名
  • Factors influencing the stages of exercise behavior change and exercise self-efficacy of student guardians : Focusing on the life stage in middle-age
  • 大学生保護者の運動・スポーツ実施における行動変容ステージと運動セルフエフィカシーに影響を及ぼす要因 : 中年期のライフステージに着目して
  • ダイガクセイ ホゴシャ ノ ウンドウ ・ スポーツ ジッシ ニ オケル コウドウ ヘンヨウ ステージ ト ウンドウ セルフエフィカシー ニ エイキョウ オ オヨボス ヨウイン : チュウネンキ ノ ライフステージ ニ チャクモク シテ
  • -中年期のライフステージに着目して-

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抄録

<p>大学体育における教育実践の場として,大学生が運動支援を能動的に実践することは重要である.本研究の目的は,大学生保護者の中年期におけるライフステージに着目し,健康要因と社会心理的要因からなる仮説モデルの検証を行い,運動・スポーツ実施における行動変容ステージと運動セルフエフィカシーに影響を及ぼす要因を明らかにすることであった.運動・スポーツ実施における行動変容ステージは従属変数に設定された.運動セルフエフィカシーは媒介変数に用いられた.独立変数は,健康要因と社会心理的要因から構築された.健康要因は,生活習慣病,健康行動,健康状態の自己認知から構成された.社会心理的要因は,結果予期,人的支援,こづかい,自由時間,労働時間,成人期の運動・スポーツ実施における楽しさ経験から構成された.2011年12月から2012年1月,大阪府で382名を対象とした質問紙調査からデータが収集された.有効回答は366票(男性165, 女性201, 平均年齢50.2 ± 3.7歳, 範囲40-59歳)であった.その結果,大学生が保護者の運動・スポーツ活動を支援する際に,有効かつ新たな知見が得られた.主要な結果は次のとおりであった.1)成人期の運動・スポーツ実施における楽しさ経験は,中年期のSCとSEに対して極めて重要な変数であった.2)SCは中年期のSEから強力な影響を受けていた.3)男性対象者において,SCは,労働時間による否定的な影響を受けていた.4)女性対象者において,人的支援はSCとSEの双方に対して極めて重要な変数であった.</p>

収録刊行物

  • 大学体育学

    大学体育学 12 (0), 13-23, 2015

    公益社団法人 全国大学体育連合

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