災害医療と内科~内科医に期待される災害時の知識と活動~

書誌事項

タイトル別名
  • Disaster Medical and Internal Medicine -Knowledge and Activities in the Event of a Disaster, which is Expected to Physician-
  • 医学と医療の最前線 災害医療と内科 : 内科医に期待される災害時の知識と活動
  • イガク ト イリョウ ノ サイゼンセン サイガイ イリョウ ト ナイカ : ナイカイ ニ キタイ サレル サイガイジ ノ チシキ ト カツドウ

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抄録

自然災害多発国である我が国の内科医にとって,災害医療ヘの参加は避けて通ることはできない.大規模震災の発生によって,日常対応している慢性病を患う患者は大きな医療需要としてのしかかるのである.急性期には医療機関に入院している患者,外来受診中の患者の安全確保から始まって,在宅酸素療法・人工呼吸器装着患者への対応は緊急を要する.亜急性期に向けて,途絶を避けなくてはならないインスリン療法など多くの病態や薬物療法に対応しなくてはならない.また,避難所での公衆衛生学的観点からの避難者健康管理も求められる.長期化する避難生活の中で,仮設住宅での生活不活発病を念頭に置いて,新たな疾患発生に対する予防医学的介入が重要である.慢性期には平時と同様のきめ細かい専門診療科対応を含めた調整を行う必要性も高まる.適切な時・場所・人・ものを明確化する適切な情報をもとに,適切な調整ができるように「6つのR」を意識したコーディネート体制の中で支援活動が継続されるのである.

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