養殖スマ <I>Euthynnus affinis</I> のオプシン遺伝子解析

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タイトル別名
  • Opsin gene analysis in the cultured kawakawa <I>Euthynnus affinis</I>
  • Opsin gene analysis in the cultured kawakawa Euthynnus affinis

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抄録

スマはインド洋から西太平洋の亜熱帯海域に分布する回遊性資源の一種である。本種は水産資源としての商業的価値が高いにもかかわらず,生理・生態学的特性に不明な点が多い。そこで本研究は,生態学的特性や養殖時の光環境等に関係する網膜の視物質オプシン遺伝子を解析した。その結果,11種類[Rh1(桿体); Rh2A1, Rh2A2, g6738, g6740, Rh2B1, Rh2B2(緑錐体); SWS1(UV 錐体); SWS2A, SWS2B(青錐体); LWS(黄-赤錐体)]のオプシン遺伝子コード領域の塩基配列が解読された。著者らが知る限り,海産魚から6種類もの Rh2 関連遺伝子が見つかった報告は無く,スマが広帯域の可視波長域を持つこと等が示唆された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 63 (2), 179-189, 2015

    日本水産増殖学会

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