大都市圏以外の地域における中小企業による森づくり活動の定量的把握 : 郵送アンケートによる石川県加賀と能登の地域比較より

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タイトル別名
  • Quantitative Analysis on the Forestry Activities by Small and Medium-Sized Companies : Comparison between Kaga and Noto Areas in Ishikawa Prefecture Based on Postal Survey
  • ダイトシケン イガイ ノ チイキ ニ オケル チュウショウ キギョウ ニ ヨル モリズクリ カツドウ ノ テイリョウテキ ハアク : ユウソウ アンケート ニ ヨル イシカワケン カガ ト ノト ノ チイキ ヒカク ヨリ

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抄録

本研究では,石川県内の企業の森づくりに関する事業者の規模,体制,動機,課題に関わる基礎的な実態把握の郵送アンケート調査を実施した。2013年10月に501社に対し調査票を送付し,227社からの回答を得た。補完的に対面での個別企業(製造・金融・建設業)へのヒアリング調査を行った。石川県は人口と県民総生産(名目)がそれぞれ日本の0.9%を占めており,また総生産の経済活動種類別の割合も全国の割合とほぼ同程度であり,日本の平均的な経済構造がみられる地域とも言える。石川県という地域に限定し,全国規模の大企業ではなく中小規模を中心とする企業を対象としており,日本の地域社会における実態を把握するのに資するデータとなっている。アンケートとヒアリング結果からは,企業の森づくりでは樹種等自然的な要素よりも,活動の許可の得やすさ等活動のしやすさが重視されている傾向があった。また,同一県内でも,加賀,能登等県内の異なる地方では,企業の規模,嗜好する活動等,それぞれ活動の傾向が異なるため,地域ごとの特色に合った制度的・政策的なサポートが必要であることが示唆された。

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