Tochの式の解析によるスルースゲートからの推定放流量の精度劣化要因の解明

  • 鈴木 洋之
    石川工業高等専門学校 環境都市工学科
  • 佐々 侑太
    石川工業高等専門学校 専攻科(現:若築建設(株) )
  • 岡部 基
    石川工業高等専門学校(現:北陸電力(株))
  • 石井 陽
    国土交通省 富山河川国道事務所 調査第一課
  • 工藤 裕之
    国土交通省 富山河川国道事務所 調査第一課

書誌事項

タイトル別名
  • Clarifying Accuracy Degradation Factors of Sluice Gate Outflow Discharge by Analysis of Toch's formula
  • Toch ノ シキ ノ カイセキ ニ ヨル スルースゲート カラ ノ スイテイ ホウリュウリョウ ノ セイド レッカ ヨウイン ノ カイメイ

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抄録

 富山県小矢部川には農業用水の取水を目的とした小矢部大堰が設置されている.小矢部大堰では洪水時に3門のスルースゲートで放流が行われる.しかし,スルースゲート操作時の放流量が1.7 km下流の津沢流量観測所の流量と一致しない問題が現場で確認されてきた.本研究は小矢部大堰水門の流量推定式であるTochの式について水門流れの形態である「自由流出」と「もぐり流出」の区分に注目した解析を行った.この解析で確認された式の持つ水理学的な意味を考慮して,小矢部大堰へのTochの式の新たな適用法を提案した.この提案法を現地実験で得たデータに適用して,流出形態の判定精度が向上することを確認した.また,水門流出と共に「河川流下」形態での流量推定法についても検証した.これら「もぐり流出」「自由流出」と「河川流下」の各流出形態の新たな流量計算法を実洪水データに適用してその効果を検証した.

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参考文献 (1)*注記

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