パクリタキセル・カルボプラチンによる術前補助化学療法が奏功した扁平上皮への分化を伴う膀胱尿路上皮癌の一例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF UROTHELIAL CARCINOMA OF THE URINARY BLADDER WITH SQUAMOUS DIFFERENTIATION RESPONDING TO PACLITAXEL AND CARBOPLATIN NEOADJUVANT CHEMOTHERAPY
  • 症例報告 パクリタキセル・カルボプラチンによる術前補助化学療法が奏功した扁平上皮への分化を伴う膀胱尿路上皮癌の一例
  • ショウレイ ホウコク パクリタキセル ・ カルボプラチン ニ ヨル ジュツゼン ホジョ カガク リョウホウ ガ ソウコウ シタ ヘンペイ ジョウヒ エ ノ ブンカ オ トモナウ ボウコウ ニョウロ ジョウヒガン ノ イチレイ

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抄録

<p>症例は42歳,男性.無症候性肉眼的血尿にて近医受診.膀胱鏡にて膀胱右側壁に粘膜発赤あり,膀胱生検目的に当院へ紹介.CT,MRIにて右水腎症と膀胱に近接した右骨盤内に境界不明瞭な40mm大の腫瘍を認めた.2012年2月,経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行,病理組織の結果は扁平上皮癌であった.PET-CTでも当該腫瘍以外に集積を認めず,後腹膜原発扁平上皮癌として肺扁平上皮癌に準じたパクリタキセル・カルボプラチンによる化学療法(weekly TC療法)を1コース施行,腫瘍は29mmに縮小.同年4月,右腎尿管全摘,膀胱尿道全摘除および回腸導管造設術を施行.病理組織の結果はTUR部にごくわずかに上皮内癌(以下CIS)を認めていたため,扁平上皮への分化を伴う尿路上皮癌と診断した.術後補助化学療法としてweekly TC療法を2コース施行.術後11カ月の腹部CTで肝転移および骨盤内に局所再発を認めたため,weekly TC療法を2コース施行するも骨盤内の局所再発が増大.GC療法に切り替えたが腎障害のため1コースで中止.術後17カ月で局所再発の腸管浸潤による消化管出血により癌死した.</p>

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参考文献 (7)*注記

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