在宅筋萎縮性側索硬化症患者の主介護者の介護肯定感とその関連要因

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タイトル別名
  • Positive Appraisal of Primary Caregivers for Amyotrophic Lateral Sclerosis (ALS) Patients at Home and Related Factors
  • ザイタクキン イシュクセイ ソクサク コウカショウ カンジャ ノ シュカイゴシャ ノ カイゴコウテイカン ト ソノ カンレン ヨウイン

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抄録

本研究は在宅で生活するALS患者の主介護者の介護肯定感の構造と特徴および介護肯定感に関連する要因を明らかにすることを目的とした。在宅ALS患者の主介護者を対象に質問紙調査を実施した。233名に配布し有効回答数93名を分析対象とした。因子分析の結果【介護状況への満足感】【自己成長感】【介護継続意志】の3因子が抽出された。重回帰分析の結果,患者が自力で移動できない,介護役割の積極的受容と公的支援追求の対処行動をとる介護者は【介護状況への満足感】が高く,ペース配分,介護役割の積極的受容,公的支援追求の対処行動をとる介護者は【自己成長感】が高く,自力で移動ができない,患者との現在の関係がよい,介護役割の積極的受容,公的支援追求の対処行動をとる介護者は【介護継続意志】が高かった。今後のALS患者の介護者への支援には,患者と介護者の関係に配慮し,介護者がさまざまな困難に対処していく力を支援していく重要性が示唆された

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