石川達三「生きてゐる兵隊」筆禍事件

書誌事項

タイトル別名
  • The Suppression of Tatsuzō <i>Ishikawa's Ikiteiru-heitai</i>: Censorship in the 1930s
  • 石川達三「生きてゐる兵隊」筆禍事件 : 一九三〇年代における日中検閲の諸相
  • イシカワ タツゾウ 「 イキテ イルヘイタイ 」 ヒッカ ジケン : イチキュウサン〇ネンダイ ニ オケル ニッチュウ ケンエツ ノ ショソウ
  • ――一九三〇年代における日中検閲の諸相――

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抄録

<p>石川達三は、中央公論社特派員として、陥落後の南京にでかけ、京都第16師団津歩兵第33連隊の兵士に、直接取材した。凄惨を極めた戦闘では、婦女子への暴行や一般市民の虐殺などがみられ、達三はそれらの事実を小説「生きてゐる兵隊」のなかに描いた。しかしすぐに発禁処分となって、作家本人も新聞紙法違反に問われることになった。一九三〇年代の検閲の諸相を、中国の状況をふまえながら論述する。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 64 (11), 25-35, 2015-11-10

    日本文学協会

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