地震被害を受けた農業用ため池の地盤調査例

書誌事項

タイトル別名
  • Cases of Geophysical Explorations on the Collapsed Irrigation Pond by Earthquake
  • ジシン ヒガイ オ ウケタ ノウギョウヨウ タメイケ ノ ジバン チョウサレイ

この論文をさがす

抄録

<p>農業用ため池は明治以前に築造されたものが多いため,豪雨や地震などによって毎年多大な被害を受けている。本研究では,宮城県北部連続地震(平成15年)と東日本大震災(平成23年)により2度堤体に縦断亀裂が発生した宮城県東松島市内のAため池と被害がなかったBため池で地盤調査と液状化判定を行った。その結果,Aため池は基礎地盤に粒径のそろった緩い砂層が広く分布しており,この層が液状化したために堤体に縦断亀裂が発生した可能性があり,再度災害の防止には液状化対策が必要と考えられた。また,ため池の耐震化を検討するためには,液状化の可能性がある緩い砂層を把握するため,ボーリングやスウェーデン式サウンディング試験に加え,表面波探査を行うことが有効と考えられた。</p>

収録刊行物

  • 農業農村工学会誌

    農業農村工学会誌 83 (12), 1047-1050,a2, 2015

    公益社団法人 農業農村工学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ