ストレス対処行動の組み合わせと夕食の食べ過ぎ

書誌事項

タイトル別名
  • The Combination of Stress Coping Style and Overeating at Dinner: A Study Using the Feeling of Satiety Scale
  • ストレス対処行動の組み合わせと夕食の食べ過ぎ : 満腹感覚尺度を用いた検討
  • ストレス タイショ コウドウ ノ クミアワセ ト ユウショク ノ タベスギ : マンプク カンカク シャクド オ モチイタ ケントウ
  • ─満腹感覚尺度を用いた検討─

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抄録

【目的】ストレス対処行動による食べ過ぎを抑制する可能性を調べるため,対処行動の組み合わせを検討し,ストレス反応,特に夕食の食べ過ぎとBMIの違いを検討する。<br>【方法】2012年12月,勤労者(解析対象390人)を対象にwebを用いて,属性,ストレス対処行動,ストレス反応(行動的,心理的,身体的)を調査した。行動的反応として,満腹感覚尺度で測定した夕食の食べ過ぎを用いた。ストレス対処行動尺度を用い,男女別にクラスター分析を行い,得られた組み合わせごとに,ストレス反応とBMIの違いを検討した(χ2 検定,一元配置分散分析)。<br>【結果】男性(255人)では,ストレス対処行動として,情動焦点型対処を行う群(情動焦点型),全て行わない群(不実施型),気分転換を行わない群(気分転換不実施型),全体的に行う群(多数実施型)の4つに分類された。情動焦点型の夕食の食べ過ぎの得点は多数実施型よりも高く,心理的反応は多数実施型と気分転換不実施型より高かった。女性(135人)では,情動焦点型,不実施型,多数実施型に加え,問題焦点型と情動焦点型を行う群(問題・情動型)の4つであった。情動焦点型の夕食の食べ過ぎの得点は不実施型より高く,心理的反応は他の3群より高かった。BMIは,クラスターごとに違いはなかった。<br>【結論】情動焦点型の対処行動を取る男性は多数実施型より,また女性は不実施型より,夕食の食べ過ぎの得点が高かった。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 73 (6), 221-229, 2015

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

参考文献 (19)*注記

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