葉と根のコミュニケーションによる根粒形成の遠距離制御

書誌事項

タイトル別名
  • Long-Distance Control of Nodulation Through Communication Between Leaves and Roots
  • ハ ト ネ ノ コミュニケーション ニ ヨル コンリュウ ケイセイ ノ エンキョリ セイギョ

この論文をさがす

抄録

マメ科植物と根粒菌の共生は地球上で最も成功した相利共生の一つである.この共生により,マメ科植物は窒素栄養分が乏しい環境でも生育することができる.一方,根粒の形成と窒素固定には多くの生体エネルギーが消費されるため,根粒の着生数は植物によって厳密に制御されている.この制御には根粒形成のオートレギュレーションと呼ばれる制御系が深くかかわっており,これは葉と根の遠距離コミュニケーションによって構成されている.オートレギュレーションの現象の発見から,今日の分子レベルでの理解まで,遠距離コミュニケーションの全容について紹介する.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 54 (2), 94-101, 2016

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (33)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ