クッシング症候群/サブクリニカルクッシング症候群

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タイトル別名
  • Perioperative management for overt and subclinical Cushingʼs syndrome
  • クッシング ショウコウグン/サブクリニカルクッシング ショウコウグン

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抄録

クッシング症候群/サブクリニカルクッシング症候群(CS/SCS)は,副腎皮質からコルチゾールの慢性的な過剰分泌により引き起こされる病態であり,長期間に渡る高コルチゾール血症の影響で,高血圧や低カリウム血症,耐糖能異常・糖尿病,肥満,心血管系疾患,筋力低下,横隔膜拳上による呼吸機能の低下,骨粗鬆症・病的骨折,易感染性,精神神経症状など周術期管理の上で様々な問題を抱えていることが多い。また,視床下部CRH-下垂体ACTH系が抑制され,非病変部の副腎皮質も萎縮しコルチゾール産生が強く抑制されているために,副腎摘除術後は副腎不全の状態にある。CRH-ACTH系が回復し内因性コルチゾール産生が正常化するまで,術後はステロイド補充が必須となる。本稿では,われわれ外科医が担当するCS/SCSの周術期管理および術後ステロイド補充に関して詳述する。

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