純銅管のアンモニア環境中における応力腐食割れ試験方法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Study of Stress Corrosion Cracking Test Method for Pure Copper Tube in Ammoniacal Environment
  • ジュンドウカン ノ アンモニア カンキョウ チュウ ニ オケル オウリョク フショク ワレ シケン ホウホウ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

純銅のアンモニア環境中での応力腐食割れを再現するための簡易的な試験方法を提案する.500mLポリプロピレン製容器内に,アンモニア水の入った試験管と純銅管から製作したC−リング試料を入れて室温下で3週間静置した.純銅管にはリンを0.023%含む高リン脱酸銅管,リンを0.007%含む低リン脱酸銅管,リンを含まない無酸素銅管を用いた.これら銅管にはJIS H0500で定義される質別の異なるH,1/2H,O材を用いた.1~9%アンモニア水から生じた気相アンモニア中において,リン脱酸銅の1/2H,O材に粒界腐食あるいは粒界割れが発生した.一方,無酸素銅およびH材には粒界腐食は発生しなかった.このことから,今回の実験方法においては,純銅管がリンを含まない場合,あるいは加工硬化により結晶粒が小さい場合にはSCCが発生しないことが明らかとなった.

収録刊行物

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ